「運動 vs 勉強」どっちが大事!?

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スポーツ子育てアドバイザー

from 高柳渉

こんにちは！わたるコーチです。

突然ですが、今日はまず質問から始めたいと思います。

【あなたのお子さんにとって「運動と勉強」どっちが大事ですか？】

この質問、ぜひ考えてみてください！

実は、先日私たちも土曜日にボール運動教室で指導を担当しているひの社会教育センターさんが開催した講座にコーチ研修も兼ねて参加してきました。

東京都立大学大学院人間健康科学研究科スポーツ神経科学研究室の西島壮先生が講師として、

「我が子のために知っておきたい子供とスポーツの関わり方」

というテーマでお話していただきました。

私個人としては、西島先生が日々研究されていることの成果を聞いて、自分自身のスポーツ指導により自信を持つことができました。
そして、保護者の方にもぜひ知っておいて欲しいなということがあったのでシュアさせていただきます。

運動vs勉強

さて、先ほどの質問あなたはどんな答えでしたか？
きっと人それぞれ答えはあるでしょう。勉強の人もいれば、運動の人いる。もちろん、どちらも大事という人もいると思います。

実際に勉強は学校や家庭でしっかりとやらないといけないことですし、小学生からしっかりと積み上げていかなければいけません。

そして、高校や大学への受験もあるので勉強することはとても大切です。

スポーツや運動はどうでしょうか？

スポーツや運動をすることで子どもたちは体力がつき、風邪や病気になりにくい強い体をつくり、健康でいることができます。
一緒にスポーツをする友だちがいることで思いやりやコミュニケーション能力を養うことにもつながります。

学校に通うことも受験勉強をすることも元気な体と体力がなければできないわけです。

私は中学生の時、担任の先生に

「最後は勉強するのも受験を乗り越えるのも体力だ！」

と言われたことを思い出します。

私としては、運動も勉強もどちらも大切で両立できるモノだと思っています。
そして、西島先生の研究やお話でとても面白い内容がありました！

運動が学力アップにつながる⁉︎

私は西島先生のように詳しくかつわかりやすくお伝えすることができなそうなので(すみません…)

超簡単に説明すると、

【運動することで神経細胞が増加することにつながり運動が学習能力を高める】

というお話しでした。

紹介していただいた海外の研究には、

【運動している子ども(体力が高い子ども)の方が勉強の成績が良い】

【青年期(6才~18才)の身体活動(生活活動や運動・スポーツ)は、認知機能や学業成績の向上につながる】

ということが示さていました。

また、日本のスポーツ庁は

【体を積極的に動かすことは、運動能力を伸ばす以外に、脳や知的な発達にも大きく関わってきます。先述したとおり、体を動かすには脳からの指令が必要であり、敏捷な身のこなしや状況判断など、脳が運動を支配するので、運動が脳の発達に果たす役割は大きいです。】
引用：スポーツ庁Web広報マガジンDEPORTARE「子どもの運動機会の確保　発育・運動能力だけでなく、脳や知的な発達にも影響！」https://sports.go.jp/tag/life/post-47.html

と発信して子どもたちの運動を推奨しています。

ここまで読んでいただいた方には「運動をすることで学習能力アップや学業成績向上につながるんだ！」ということがおわかりいただけたかと思います。

でも、中には

「いやいや、運動・スポーツする時間を勉強した方が学力向上になるだろう！」

という意見もあると思います。

私もこれまでたくさんそういうことを言われました。

「中学受験のためにスクール続けられません…」
「学校の勉強についていけないのでスクールやめます…」
「高校(大学)受験のためにサッカーやめます！」

などとforLIFEのスクールでも、サッカー指導者をやっている時も言われました。

何度も【勉強vs運動】に敗れてきました…笑

しかし、先ほどの研究で

【身体活動のために授業時間を削っても、学業成績の低下につながらない】

という結果が示されていました！

つまり、運動・スポーツの時間を削っても学力低下にはつながらず、運動・スポーツも同時にやることで学習能力を高めるということ！

今まで「運動・スポーツをしていたら勉強する時間がなくなる」と多くの人が考えていたと思います。
でも、勉強と運動・スポーツは反比例の関係ではなく、運動したら学業成績向上という比例する関係だったのです。

「勉強vs運動」という二者一択という考えではなく、どちらもバランス良く取り組むという考えを大人が持っていることが大切で、その上で子どもたちが頑張りたいことをサポートしてあげることが親や周りの大人の役割なのではと私は思います。